イタリアの堅い焼菓子の本名は「ビスコッティ」「カントッチョ」のどちらなのか、コーヒーに浸す食べ方をイタリア人もしてるのか、イタリア人にとってどんな存在なのかなど、謎に迫ります!昔はサイゼリヤで売ってたし、今もカルディなどで見かけますよね。※記事にPRを含むことがあります。
ビスコッティ?カントッチョ?

まき
イタリアの焼菓子で、コーヒーに添えられてる硬いクッキーって「ビスコッティ」「カントッチョ」のどっちが正式名称なの?

アンナ
平たくてナッツやチョコの混ぜ込まれた硬いクッキーね。厳密にいうと発音は単数なら「カントゥッチョ」、複数なら「カントゥッチ」です


日本だと「ビスコッティ」として売られてることもあるんだけど、「ビスコッティ」ではない?

カントゥッチョはビスコッティの一種だから間違いではない。「ビスコッティ」はイタリアではクッキーやビスケット類全般を指すよ。

「サブレ」や「ラングドシャ」もビスコッティってこと?

そうだね。ちなみに「ビスコッティ」は複数形。単数なら「ビスコット」になるよ

イタリア人がカントッチョを「ビスコッティ」と呼ぶことはある?

無いんじゃないかな?間違ってはないけどカントゥッチョをわざわざビスコット呼びするのは不自然。でも発祥地の名前をとって「プラトのビスコッティ」と呼ぶことはある
カントッチョの食べ方

日本ではカントッチョは、コーヒーに浸してやわらかくして食べるのが作法みたいな感じになってるけど、イタリア人もそうしてる?

するする!コーヒーだけじゃなくミルクやデザートワイン、紅茶なんかに浸すこともあるよ。トスカーナ地方のデザートワイン「ヴィン・サント」に浸ける食べ方が有名だね

そのまま食べることはあまりない?

全然あります!私はなににも浸さずそのままボリボリ食べる派。ちなみにカントッチョは棒状の長い生地を焼いて、焼き上がりのやわらかいうちにスライス→二度焼きするんだけど、二度焼き前のカントッチョは歯ごたえやわらかめで味も絶品だよ

日本で「生カントッチョ」として売り出したら人気出そう!
イタリア人にとってのカントッチョはどんな存在?

カントゥッチョはイタリアで全国的に食べられてるの?

もともとはプラトを中心としたトスカーナ地方の郷土菓子だけど、今では全国のスーパーや菓子店で売ってるよ

イタリア人全員が知ってる味ではあるんだね。イタリア人にとってカントゥッチョはどういう存在なの?

嫌われてもないけど、カントゥッチョに目がないって人もあんまり聞かないというか、わざわざ会話に上がらないというか…そもそもカントゥッチョがレストランで出てくるときってほとんどコーヒーの添え物的な立場で、わざわざオーダーするものじゃないから影が薄いんだよね。発祥地のプラトやトスカーナ州では扱いが違うかもしれないけど

シンプルなお菓子だしね。お母さんが焼いてくれる家庭の味って感じでもない?

私の母はたまに焼いてたから多少は家庭の味って感じるけど、人によると思う。どこの家にも常備されてるってほどではないかな
赤ちゃんからビスコッティ

ちなみにイタリアでは、ビスコッティがあまりに身近だからか、離乳食期の赤ちゃんのミルクに溶かす粉末ビスコッティなんてのもあるよ


粉末でもビスコッティ扱いなんだ

赤ちゃん用だから普通より甘さ控えめだし、いろんな栄養素が含まれてはいる。でも日本人から見ると、そこまでして与えたいの?ってちょっと変な感じするよね

アンナも朝食はいつもクッキーとコーヒーだから粉末ビスコッティ賛成派かと思ってたけど、そこは違和感持つんだね
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