イタリア・アブルッツォ州名物「トラボッコ」の体験レポート。もとは漁師小屋だったものが、レストランに改装されています。トラボッコからの景色や、どんな食事が楽しめるかなど解説。
イタリア・アブルッツォ州名物 トラボッコとは
まき
今夏のバカンスはイタリア国内で過ごしたんだよね。どこで何をした?
アンナ
彼氏の地元のアブルッツォ州で、名物・トラボッコのディナーを楽しんできたよ!
トラボッコって?レストランの一種?
トラボッコは、もともと定置網漁業のために海岸沿いの海上に建てられた小屋のこと。今はレストランに改装されているところが多いの
質素な小屋だね。こんなところでディナーできるの?
この写真は小さい例だけど、補修を重ねて「小屋」というより立派な「建物」みたいになっているトラボッコもあるよ
レストランとしてのトラボッコ
アンナが行ったトラボッコはどんな感じなの?
私が行ったトラボッコ Punta Isolata(プンタ イソラータ)の外観はこちら!
さっき見たトラボッコよりは立派だけど、やっぱり手作り感がすごいね
店内画像はこちら。ちゃんとレストランになってるよ!
ほんとだ!奥の柱がおぼつかないのは不安だけど…そういえばトイレは付いてるの?
この店にはあったけど、小さいトラボッコだとトイレがない場合も。事前に確認したほうがいいね
どんな料理が食べられるの?
漁師小屋なだけあって、全て魚料理。海上でスペースとリソースが限られてるから、一種類のコース料理だけの店が多い。事前申告すればアレルギーなどにも対応してくれます
予算は普通のレストランよりお高めになる?
私たちが行ったお店は、前菜×2、プリモ、セコンド、ひとくちドルチェ、コーヒー、水のディナーで一人€60(約8000円)。料理のクオリティ良◎海沿いだと普通のレストランでもこれくらいするので、トラボッコで食べるという付加価値がついてこのお値段はコスパ良い
確かに、普通のレストランでのディナーより記憶に残る体験になりそうだね!でも、ディナータイムじゃ暗くて海の景色があまり見えないのでは?
風景を楽しむならランチがおすすめ!ディナーだと景色はあまり見えないけど、海に反射する月明りがロマンチックで雰囲気は抜群だよ
もっと知りたいトラボッコ
トラボッコはアブルッツォ州にしかないの?
アブルッツォ州がメインだけど、プーリア州の北にもちょっとあるよ。でも一番有名なのはトラボッキ海岸と呼ばれるアブルッツォ州のオルトーナ~ヴァスト間にあるトラボッコ
イタリアのアドリア海側のほんの一部にしか無いんだね!
ちなみにイタリア語としての正式名称はTrabucco(トラブッコ)だけど、トラボッキ海岸沿いではTrabocco(トラボッコ)と呼ぶところが多いみたい。今回はトラボッコに統一しました
レストランになってるところが多いそうだけど、今は漁業では使われないの?
少ないけど、今も釣り用に使われているところはあるよ。保有者の意向による
トラボッコは個人の所有物なの?
建てるには国の許可が必要だけど、持ち主は個人。ただ今は許可がほぼ出ないみたいで、新しいトラボッコを建てるのは難しいんじゃないかな。その分今あるトラボッコの価値はかなり高い。知人が昨年保有していたトラボッコを売ったときは、€300.000(約4000万円)の値がついたらしい
都心でもない小屋に4000万…!でも新しく建てられないとなると、この先もさらに値上がりしてくかもね
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