バカンスで長期間休んでいるイメージのあるイタリア人。しかし実はイタリアの祝日は日本より少なく、会社の公休には有休を割り当てなくてはならないなど意外な事実も。イタリアで働く人の実情を紹介。
アンナ
日本人の中でイタリア人って「バカンス取りまくっていっぱい休んでる」ってイメージあるよね?
まき
あるある
でも実はそれほど休んでないのよ。間違ったイメージを払拭したい!
イタリアには祝日が少ない!
まずイタリアって祝日が少ないんだよね。オフィシャルな祝日12日+街ごとの祝日1日の計13日しかない
日本の祝日は年16日だから、イタリアの方が3日少ないことになるね
そう聞くと大差ないように聞こえるけど、まずイースターは常に日曜日だから実質祝日ではないし、振り替え休日の制度もイタリアにはないから土日に被った祝日は消滅します
日本も土曜は振り替え無しだけど、そのリスクが2倍なんだ。実際、2022年の祝日数は?
元旦が土曜日、メーデーとクリスマスが日曜日だから、カレンダー上の祝日は祝日は9日だけだね
お盆休み・年末年始休暇も有休使用!
日本だとお盆休みや年末年始休暇は会社の公休で、有給休暇を使わずに休めるところが多いよね?
そりゃそうよ。ベースの休暇に有給を足して長くすることはあるけどね
イタリアの場合はよほど優しい経営者じゃない限り、会社の公休でも強制的に有給を使うことになります
そうなの!?お盆休み・年末年始休暇で8~10日くらいあるし、そこに有給当てたら初年度なんてもう使い切りじゃん
公休期間がある会社の場合は、有給取っときたいから今は勤務します、というのもできないしね
休日数は日本と同程度 違いは長期休暇
でもイタリア人って何週間もバカンス行ってるよね?ということはもらえる有給が多い?
業界によって差はあるけど、年間33日くらいがスタンダードだね。でも週休2日(年間104日)+祝日最大12日+有休休暇33日で合計休日は149日だよ。日本だって有休ちゃんと使えばトータルで同じくらい休めるんじゃない?
確かに優良企業なら年間120~130日の休日があるし、勤続年数に応じて有給休暇は増えるから、30代なら年間150日近く休める人もそれなりにいるはず。有給が全取得できるかどうかは別の話だけど…
あと日本の場合は一週間以上続けて休みを取り辛いから、何週間も一気に休んでるイタリア人を見ると「休み多い!」って思っちゃうんだろうね
長期休みだと計画にも気合が入って、結果“休みをエンジョイしてる感”が印象に残るってのもあるしね
コメント