イタリアの女性は働きやすい？日本と比べてみた！就業率・ジェンダーペイギャップ・キャリアアップなど

前年どころか2016年からずっとワースト2位だね。日本含め下位4国は動きがない

いや、日本よりはマシかなって位で働きやすくはない。こんなに順位に差があるなんてびっくり！

2020年時点でのイタリアの女性就業率は49%で、働いてる人は約半分。ヨーロッパ平均の62.7%と比較するとかなり低い。ちなみに男性就業率は67.2%

イタリアでは特に若年層（15～34歳）の女性就業率が33.5%と厳しい。若い時期に職に就けないと、キャリア形成にも支障が出ちゃう

同じイタリアでも北部・南部で差があって、南部在住女性の就業率は32%程。特にシチリア州やカラブリア州では30%を切ってる。北部の就業率が60%程なのと比較すると、倍近い差がある

それもあるけど、意識の差もあるね。南部の田舎には、女は家庭に入るものという古い価値観が残っていがち。家業を手伝ったり、パートに出ることはあるけど、本腰入れて働くよりも家を守りたいって人が少なからずいる。ミラノでそういう人はほぼ見ない

イタリアは労働者全体でみると7.6%と低い数値だけど、最終学歴が上がるにつれ格差が広がる傾向にある。例えば大卒の男女の賃金格差は30.4%もある

これは高給職につきやすい理系に男性が多いせいもある。大学生男性の36.8%が理系学部を履修してるのに対して、女性は17%。大学生全体では6割は女性なんだけどね

そうとも言い切れない。同じ業務でも、女性の賃金は男性より11.5%も少ないという結果が出てる

イタリアでも日本と同様に育児を担ってるのは女性が多いっていう点も、女性の働きやすさが上昇しない一因だと思う

残念ながらそうだね。イタリアの公立保育所は16時にお迎えが必要なところが多いんだけど、その時間に対応するために育休復帰後は時短勤務に切り替えざるを得ない女性がかなりいる。現に全女性労働者のうち31,8%は時短勤務者。ちなみに3歳未満の子持ちの男女の辞職率を比較すると、女性は男性の約3倍辞職してる

イタリアの小学校は送り迎え必須だから、手がかかりまくりだよ。もちろんシッターや祖父母に手伝ってもらってフルタイム継続してる人も沢山いるけど、緊急対応などで翻弄されているのは母親なイメージ

もちろん男性並みではないけどね。イタリアの部長級管理職（Dirigente・ディリジェンテ）の女性比率は18.3%。35歳以下に限れば32%が女性

イタリアは約22%！男女平等にはまだまだ程遠いけど、日本に比べると高いね