価格高騰のオリーブオイル、イタリアの今!リアルな価格・定番の種類・意外な使い道などまとめて紹介

イタリア生活

オリーブオイルがどんどん高くなっている今、イタリアではどうなっている?現地のリアルな価格や種類、ちょっと意外な使い方まで、まとめてご紹介します!※本ページにはプロモーションが含まれています。

オリーブオイルの価格高騰がえげつない。2024年初頭にはエキストラバージンが1リットル1,000円以下だったのに、2025年春の今では安くても2,000円くらいになっちゃった。イタリアもそうなのかな?

イタリアには多種多様なオリーブオイルが売られてるから一概には言えないけど、一番手ごろなエクストラバージンオリーブオイルを基準にすると1リットルあたり€9~10(約1440~1600円)くらいかな?2024年初頭には€8(約1280円)くらいだったと思うから、確かに値上がってはいるけど、全体的なインフレの一環という印象で、オリーブオイルだけが特別という感じはないかな

日本も円安の影響はあるけど、それでもオリーブオイルは突出して高くなってる気がする。

価格高騰はスペインやイタリアの干ばつによる不作が原因ってニュースで見たけど、イタリア国内では不作で困ってる感じはない?

イタリアも、自国の消費量をまかなえずに輸入に頼らざるを得ない状況みたい

イタリア オリーブオイルの基本

日本ではオリーブオイルを大豆油などとブレンドした安価な商品なども見るようになったよ。そういう油はイタリアでは見かけない?

他の植物油とブレンドしたものはあまり見かけないかな。でも最初に話したようにイタリアにはたくさんの種類のオリーブオイルが売られていて、ほんとうにピンキリ。細かい種類がたくさんあるんだけど、大まかにはこんな感じ。

オリーブオイルの等級

・エクストラバージンオリーブオイル(EVO)
化学処理なし・コールドプレス(低温圧搾)で抽出する最高品質のオイル。酸度(酸化の指標)が0.8%以下で、香りや味に優れていて、加熱せずに使うのに向いている。・

・バージンオリーブオイル
EVOよりグレードがやや下がるが、同様に化学処理されていない。風味や酸度がEVOの基準に満たないもの。

・ピュアオリーブオイル
精製されたオイルに少量のバージンオイルをブレンドしたもの。クセがなく安価で、加熱調理に向いている。
オリーブの産地
イタリア国内産、EU圏内産、EU圏外産の大きく3つに分かれる。イタリア産が最も高価。

DOP・IGP(品質と原産地保証)
・DOP(Denominazione di Origine Protetta/保護原産地呼称)
特定の地域で、伝統的な方法で生産されたことを示すマーク。たとえば「トスカーナ産DOP」なら、栽培・収穫・製造のすべてがトスカーナで行われている。
・IGP(Indicazione Geografica Protetta/保護地理的表示)
原料または加工の一部が地域に関係していればOK。DOPより基準は緩め。

BIO(有機農法)
農薬や化学肥料を使わない有機農法で栽培されたオリーブを使用しているかどうか。EUのオーガニック認証などを受けている必要がある。

つまりイタリア産BIOオリーブを使用したDOPのエクストラバージンオリーブオイルはめちゃ高いってこと?

その通り!店頭価格で1L€18~25(約2880~4000円)くらいする。逆にEU外産のピュアオリーブオイルは€7(約1120円)前後とお手頃価格で売られています

イタリア人にとってのオリーブオイル

オリーブオイルって日本だとちょい意識高い食材って感じで、家庭によっては置いてないこともあるけど、イタリアではどんな立ち位置なの?

イタリアでは“しょうゆ”とか“お米”レベルの生活必需品。置いてない家はまずないよ

私は値上がってから買うのを控えるようになっちゃった…。一方で、お米は値上がりしても買い続けてる。イタリア人にとってもオリーブオイルはそういう存在なのかな

パンに塗る、スープにひとかけ、サラダ、パスタ、ピザ…全部に使うから、無くなると「どう生きろと!?」ってなる。ちなみにオリーブオイルは生活必需品として、消費税も野菜やパンと同じ4%なんだよ

イタリア スーパーのオリーブオイル品揃え

さっき色々なオリーブオイルの種類を教えてくれたけど、やっぱりイタリアのスーパーはオリーブオイルの品揃えもすごいの?

うん、ほんとに棚一列ぜんぶオリーブオイルだよ。産地も種類も豊富で、ラベル見るだけでも面白い。

イタリア スーパーマーケットのオリーブオイル売り場

本当にたくさん種類があるね!さっきいろいろ種類があるって言ってたけど、イタリア人が一番よく買うのはどれ?

正直、ピュアオリーブオイルを自宅用に買う人はあまり見ないかな。あるとしても加熱調理用。基本は最低でもエクストラバージンオリーブオイルを買う人が多い。国産にこだわる人も少なくないよ。安くはないけど、イタリア料理のほぼすべてのベースになるから、オリーブオイルをケチる人は少ないと思う

エクストラバージンだけでもこの品揃え

オリーブオイルの“意外な使い道”

オリーブオイルってイタリアでは料理の基本って聞くけど、どんな使い方してるの?

トマトソースを作ったり、野菜やお肉を炒めたり、スープにちょっとかけたり。シンプルに、オリーブオイルに塩を加えたものにパンをつけて食べるのも定番。ちょっといいレストランでは、注文した料理を待つ間に、焼き立てパンと一緒に出してくれることもあるよ。

焼き立てパンと質のいいオリーブオイル、最高に合いそう!

あとは離乳食。野菜ピューレとかにオリーブオイルをほんの少し加えて、赤ちゃんに食べさせたりするよ。消化を助けてくれるし、栄養もあるからね

うちでも便秘の時にあげたけど、普段から使うはさすがイタリアだね

サラダもイタリアは基本オリーブオイルとバルサミコ酢が定番。日本みたいなドレッシングはほぼ使わないよ

それだけだと飽きちゃわない?

素材の味がしっかりしてればそれで十分。バルサミコ酢とオイルとひとくちに言っても、組み合わせ次第で色んな味が楽しめるしね。あとオリーブオイル通の人はアイスクリームにかけたりもするよ

アイスクリームは予想外!味が想像できないけど合うのかな。今度試してみる!

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