超めんどくさいイタリアの結婚＆離婚！教会婚は“勉強会”通いがマスト・離婚は最低半年の別居しなきゃダメ

いや、結婚・離婚に手間がかかる割にメリットが少ないのが主原因だと思う

より手間がかかるのは教会婚、比較的シンプルなのが民事婚。それぞれ詳しく説明するね

教会婚をするには、2人の内どちらかはキリスト教徒なことがマスト。なおかつ式の前に数か月かけて結婚のための勉強会に通わなきゃいけない

式当日も神父さんの説教がたっぷり1時間半くらい続きます

形式的なものだから異議を唱えた人は見たことないけど、万が一そうなったら結婚は却下されるね。ちなみに異議を唱えられるのは（例外を除いて）親族と検察庁に限定されてるよ

役所で市長やその代理人の前で結婚の宣誓と指輪交換をして、新郎新婦・証人・市長が届出書類にサインをしたら完了。所要時間は10分～15分くらい

民事婚でも短いとはいえ挙式をするから、参列者の招待問題があるんだよね。私の場合、家族グルチャがあるほど仲の良い親族を呼ばなかったら大変な騒ぎになるし、彼氏側もしかり。さらにお互いの親族の家も離れてるから、日時や場所決めが絶対難航する

お祝いは皆でって意識や、親族の結びつきも日本より根強いからね。あと基本的には教会婚・民事婚どちらも、挙式後にレストランなどに移動してウエディングパーティをするよ

たとえ簡略化された式やパーティでも親族を呼ばないと後々わだかまりは残る。事実婚が増えているから結婚しないこと自体には何も言われないけど、式をするなら招待必須なんだよね

あとはそもそも式に憧れがないから、わざわざ手間をかけて結婚式オーガナイズするの面倒というのもある。私の周りでもこういう考えで結婚に消極的な子は結構多い。イタリアの行政は、事実婚や同棲でもひとつの家庭として見なしてくれるから、結婚したら制度的にすごくお得ってこともないしね

離婚の手間がえぐいのも結婚率を下げる理由になってる。まず、必ず裁判所を通さないと離婚できない

さらに時間もかかる。合意離婚なら6か月、調停離婚なら1年の別居期間がないと離婚できないよ。2015年までは3年の別居を経ないとダメだったし、1970年までは離婚自体できなかった

そうだね、結婚＝どんなことがあっても一生添い遂げる、というカトリックの価値観がベースにある。一度教会婚をしたら、離婚後再度別のパートナーと教会婚はできないことにもなってるし

まあ、教会に金を積んで最初の結婚を無効にする裏技もあるんだけど…そこまでしてもう一度教会で式を挙げたい人はさすがに少ないみたい