イタリアの妊娠・出産は全部タダ！保険適用で検査も安価～イタリアの妊娠生活 その1～

日本での妊娠経験はないけど、感覚的には違う点も多そう

イタリアの妊婦は、健康保険を使用する場合は定期診察も出産も全部タダなんだよね

帝王切開も、なんなら無痛分娩もタダです。唯一かかるのは毎月行う血液検査の費用の一部くらいかな？それもほぼタダなんだけど、たまーに一部負担がある。といっても全妊娠期間で100ユーロ（約13500円）くらい

日本は病院によってサービスも費用もまちまちみたいだしね。イタリアの場合は保険適用で出来ることはどこでも一律。代わりにごくシンプルな内容となる

保険適用で妊婦検診を受けたい場合は、Consultorio familiareと呼ばれる公営の診察所を利用します。トラブルが起こったら病院に回されるけど、とくに問題なければ臨月前まではずっとこの診察所に通う

基本的に月一回。内容はシンプルで、問診・血圧計測・胎児心拍計測が基本。血液検査は病院の採血センターなどで受けてきて、検査結果を診察に持っていくよ。これに加えて、妊娠初期と中期により綿密なエコーを2回やってもらえます

希望者には、妊娠初期のエコーと特殊な血液検査を使用して、出生前診断の一種であるコンバインド検査も行ってくれる

いや、血液検査の費用が50ユーロ（約7000円）くらいかかる。ちなみに万が一この検査で陽性と判定された場合、ミラノがあるロンバルディア州ではNIPT検査（新型出生前診断）を無料で行えるよ

希望すればやってもらえるけど、保険適用外になるから550ユーロ（約75000円）かかります

いや、診察所ではそういった対応はしてない。産婦人科のある公立病院の救急外来に駆け込むことになる

一応緊急外来には心配ごとがあればいつでも来てねとは言われるけど、たとえばつわりの影響で逆流性食道炎になったり、陰部にかゆみが出てくるなどのマイナートラブルでは受診をためらっちゃうよね

かかりつけ医に相談もできるけど、産婦人科が専門のかかりつけ医は少ないからあまり期待できない。そういうトラブルにも対応してもらえるように、実は私営の産婦人科クリニックで妊婦検診を受けている人が大多数なの

いや、両方受診してる人は少なくて、基本的には臨月直前まで私営クリニックにだけ通って、その後出産したい病院を受診する

お金の面だけをみると確かにそうだけど、それでも有料の私営に通う人が多いのにはわけがある。比較のために、次の記事では私営クリニックで妊婦検診を受けた場合の流れを紹介していくね！