ミラノの外食事情!朝食はバールで立ち飲み・生活を支えるランチチケット・仕事終わりの“アぺ”

イタリア生活

ミラノ住民の外食事情を紹介。朝食で利用するバールとカフェの違いは何?軽く一杯“アペリティーボ”の文化って?

カフェとは違う?朝食は“バール”でサクッと

まき
まき

イタリアって朝早くからやってるカフェ多いよね

アンナ
アンナ

バールのことだね。カウンターがメインで、カフェとは別物。イタリアの文化と呼んでもいいんじゃないかな?

カフェとどう違うの?

立食メインで、カフェほど長居しないとこ。イタリア人にとってはコーヒー=エスプレッソで、時間をかけて味わうというよりグイっと飲み干すものなんだよね。朝食はバールに寄ってコーヒーとブリオッシュ(クロワッサン)って人が多いんだけど、カウンターで5分程度でサッと済ませてるね

朝食の定番ブリオッシュ。クロワッサンの中にクリームやジャムなどが入っています。種類も豊富!

ゆっくりするんじゃなくて、朝のエネルギーチャージのための場所なんだ

その通り!毎日のルーティンで、外食の特別感もないし。日本人がコンビニで朝食買ってくくらいの感覚。

ただ繁華街を離れると、バールが地域の集い場になってて、コーヒーを飲みながらご近所さんと長時間立ち話をすることもある。カウンターと別にテーブルも用意はされてるけど、チャージ料がかかるからあまり使われてないね

ランチに助かる“昼食チケット”って?

イタリア人って仕事の昼休みが2時間くらいあって、同僚とレストランでがっつり食べてるイメージ。実際どうなの?

昔は長時間の昼休みが主流だったし、今でも南部には2時間くらいとってる地域もある。でもその場合は同僚とのランチじゃなくて、家に帰っての昼食がメイン。ミラノのオフィス街では日本と同じで一時間の昼休憩をとってる会社が多いんじゃないかな?

ミラノと東京だったらあまり変わらない?

外食の頻度は東京より少ないと思う。こっちはランチメニューでも外食は高いから、テイクアウトやお弁当で済ます人が多い。支払いには昼食チケットを使うよ

昼食チケット?

給料とは別に、昼食代として会社からもらえる金券だよ。イタリアではメジャーなシステムで、オフィス街にある飲食店やスーパーでは大体使える。支給額は会社によって異なるけど、ミラノの中心街にある企業なら1日あたり7~8ユーロ(約1,000円)くらい出してるかな?

紙とカード式がある。カード式は毎月自動的にチャージされる
※昼食チケット発行会社Edenred公式サイトより出典

羨ましい!色んなお店が楽しめるね。

ただイタリアは外食の値段が高いから、飲食店でランチとなると昼食チケットの金額じゃ足りないんだよね。だから外食よりスーパーでの支払いに使う人も多い。私もそうしてるんだけど、おかげでお弁当だけじゃなく食費全体がほぼチケットで賄えてる。使用期限にも余裕があるから、慌てて使う必要もないしね

仕事終わりに“アぺ”で一杯!

仕事終わりに同僚と飲みに行ったりはする?

飲み会より短時間だけど、仕事終わりにアぺすることは多いかも

アペって何??

正式名称はアペリティーボで、言葉としては「食前酒」っていう意味なんだけど、夕食前に軽食をつまみながらワインやカクテルを飲むことだよ。ちなみに休日は昼食前や、昼の3時ごろからアぺすることもままある。日本でいう「軽く一杯」みたいな感じ?

夕食とはまた別なんだね。具体的にはどんな内容なの?

お酒を頼むとポテトチップスやサンドイッチ、ナッツ、オリーブなど簡単につまめるものが一皿ついてくるのがスタンダードだけど、ミラノのアぺは他地域とはちょっと違ってバイキング形式が多い。パスタやピザ、肉料理もあってガッツリ食べられるから、アぺだけで夕食も兼ねられちゃう。10ユーロでお酒1杯とバイキングがついてくるから、若者には大助かりなんだよね。

ワイン1~2杯&おつまみのアぺで夕食前の腹ごしらえ

それはお得だね。日本でいう「とりあえずビール」みたいな定番のお酒はあるの?

とりあえずアペロールスプリッツ!アペロールというオレンジ色のリキュールとプロセッコ(イタリアのスパークリングワイン)、炭酸水で作るカクテルだよ。ちなみにアペロールリキュールはカンパリリキュールでも代用可。アぺの代名詞といえるカクテルだね

イタリア版「とりあえず生」なアペロールスピリッツ

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