日本では日常的に使われている挨拶でも、イタリア語に翻訳できない表現があるってホント?シーン別に説明し、イタリア式の表現も紹介
まき
日本語にあってイタリア語に無い表現ってあるの?KAROSHI(過労死)とかHARAKIRI(腹切)とか、日本語がそのまま海外で使われるようになることあるよね
アンナ
過労死や腹切みたいな滅多に使わない言葉だけじゃなくて、日本語でよく使う挨拶のフレーズが訳せないこともあるよ!そういう場合は感覚が違うから英語でも訳せないことが多い。例をあげてくね
いってきます/ただいま
いってきますが無いなら、家を出るときは何ていうの?
家をでるときは「Ciao(チャオ)」や「Buona giornata(ボナ ジョルナータ)」などの「こんにちわ」と同じ挨拶をする。家を出る側も見送る側も同じ。発展形として「Buon lavoro(ボン ラヴォーロ・よい仕事を)」って言うこともあるよ
「こんにちわ」と同じは分かりにくいんじゃ…と思ったけど、同じ家にいてわざわざ言うこともないから差別化できるか。帰宅した時は何ていう?
こっちもCiaoでいけちゃう。帰ったアピールしたいときは「Sono tornato(ソノ トルナート/帰りました)」って言えるけど、基本使わないかな。迎える側は「Ben tornato(ベン トルナート/よく帰りました)」と言えなくもないけど、長期間の不在から帰ったときにしか使わないね
一日外出しての帰宅くらいならチャオで十分なのね
いただきます/ごちそうさま
あれ、いただきますはボナペティ!的なワードなかったっけ?
それはフランス語で、イタリア語は「Buon appetito(ブォン アッペティート)」だよ。でも意味は「良い食事を!」で、いただきますのように感謝を述べる言葉ではないのよね
なるほど。でもご飯を食べる前に使うのは一緒?
そうだね。ただBuon appetitoは食事相手への挨拶だから、1人のときは使わない。いただきますは1人でも言っちゃうことない?
生産者やいただく命に対しての言葉でもあるからね。そういえば「いってきます」「ただいま」も、誰もいなくても家や自分自身に言う場合があるね
イタリアでも食事の前後などに1人でお祈りすることはある。でもこれも神様に向けてのものだし、対象がフワッとした独り言に近い挨拶というのはないかも
お疲れ様
お疲れ様が無かったら、相手を労うときは何ていうの?
「Ottimo lavoro(オッティモ ラヴォ―ロ/素晴らしい仕事でした)」とか「Grazie per l'impegno(グラッツィエ ペル (L)インペンニョ/尽力してくれてありがとう)」という言い方が出来るね
なるほど、それだと特定の作業を労うことになるから、さよならや挨拶代わりのお疲れ様としては使えないわけだね
その通り!
考えてみれば出合頭の「お疲れ様」文化って変だよね。初めて接した時「別に疲れてないけど…」って思ってたわ
お世話になります
お世話になりますは確かに日本独特っぽいワードw イタリアではビジネスメールの文頭には何を書くの?
そのまま本題に入ります!
英語と同じ感じなんだね。じゃあ仕事上で誰かに挨拶するときは?
初めて会う人なら「Piacere di conoscerla(ピアチェーレ ディ コノッシェッラ/知り合えて光栄です)」って言うかな。もう既に知ってる人なら「お元気ですか?」「お久しぶりですね」って普通に会話する感じ
コメント