あまり知名度のないイタリアの大学。学費や入学方法、期間、エラスムス・プロジェクト制度
など、実際のイタリア大学制度を紹介!
イタリアの大学制度・学費
まき
イタリアの大学制度ってどうなってるの??
アンナ
学士課程3年+修士課程2年(日本でいう大学院)の計5年制になってる。修士課程は必須じゃない学部が多いけど、医学部・建築学部・法学部などは学士から修士課程まで一貫して履修する必要があるよ
日本の大学よりも1年早く卒業できるんだね!
あとは出願すれば入れる学部と、入試のある学部がある。国の指針として、医療系学部・建築学部・教育学部は入試必須だけど、その他でも大学によっては人気の学部には入試を設けているところもあるね
授業料はどれくらいかかるの??
国立の授業料は満額だと年間40万円(医学部だと50万円)ぐらい。ただ家庭の収入によって段階的に免除されて、最安で2万くらいまで下がるよ。大学学費の仕組みに関してはこの記事で詳しくまとめてるから留学を考えている人は見てみてほしいな
収入が少ない家庭でも子どもが学費の心配をせずに大学に通えるね。収入格差=学歴格差になりにくい仕組み
あと、高校卒業時に行う統一テストの点数が良いと減額されることもあるね
統一テスト??
全国で一斉に実施される、イタリアの高校の卒業試験だよ。60点以上が卒業条件で、留年する人もけっこういる。満点なら学費が減額されることもあるし、入試にも有利になるから、みんな気合いをいれて挑んでるよ
海外の大学って「入るのは簡単で出るのは難しい」って言われるけど、イタリアでは高校もそうなんだね
実感した違い
アンナが実際に日本・イタリア両方の大学に通ってみて、どんな違いを感じた?
対話形式で進められる授業がとても多いと感じた。それから、授業中に積極的に発言をする生徒が多いのにも最初は驚いたね
私たちが日本の大学で一緒に受けた授業って、教授の講義を聞くだけだったよね。もっと能動的な授業を選んだ方がためになっただろうなって今は思う
今更だけど反省しきりだよね。単位取るだけの受講…
イタリアでは大学の成績は就職活動でも重視されるから、合格点には達してても、満足いく点数がとれるまで繰り返しテストを受ける学生もいたよ
最後まで気が抜けないね
大学名より、学んだ内容。学部や専門分野は、社会に出てからもついてまわる評価ポイントになるね
エラスムス・プロジェクト
EU共同で実施してるエラスムス・プロジェクトについても触れておこう。半年か1年、他国の大学で授業を受けられる教育制度。そこで取得した単位は元の大学でもそのまま有効だから、留学のために休学する必要がないのが良いところ。世帯収入が少ない場合は、渡航・滞在費用の一部を賄うための返済不要の奨学金も出てるよ
EU間の移動って、国境をあまり感じさせないもんね。大学同士も連携してるんだね。大学生なら誰でも参加できるの?
出願して、試験に通過すればOK。どこの大学にでも行けるわけではなくて、自分が所属する大学・学部の提携先から希望の留学先を選ぶ仕組みになってるよ。
新しい言語や文化を学んだり、国境を超えたキャリアプランの形成にも役立ちそうだね!
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